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2009年11月30日

配偶者の呼び方

18歳のときに、入院をしたことがあります。
そのときに、同室ではなかったと思うのですが、長期入院されているお婆さんにとても気に入られ、鞠の作り方を教えてもらって、一緒に作りました。
そして、いろいろな話を聞かせてもらった(聞かされた)のですが、その中のひとつに配偶者の呼び方というのがありました。


ダンナという言葉はお妾さんや商売をしている人(←時代劇を想像してください)が”ちょっとダンナ寄っていきなさいよ”というように使うものだから、正妻は主人と言わないとダメなのよ、と。


”何であたしにそういう話をするんだろ?”と思ったからか、昔のことなのによく覚えています。


今思えば、お婆さんが他の方と話をする中で、ダンナという言葉を使う人が多いのが気になるけど、指摘するわけにもいかず・・・わたくしにお話になったのでしょうね。



わたくしは、”夫”という言葉を使っていますが、最近メディアをはじめ同世代より若い方のほとんどが、”ダンナ”という言葉を使われているように思います。


”ダンナ”にも、”妻が夫を呼ぶ語”の意味はありますし、言葉は時代とともに変化していくものでしょうが、オフィシャルな場で”ダンナ”という言葉を使われているとやっぱり違和感を感じます・・・。わたくしが思うくらいですから、先輩方はもっと思われているのではないでしょうか・・・。


反面、これだけ”ダンナ”という言葉が使われている中で、ママ友に”ご主人は?”とか”主人が~”とか”夫が~”と話すのは違和感があるように感じることも・・・。でも観察していると、敬語の使い分けがきちんとできている方は、”主人”という言葉を使われているので、わたくしも相手の配偶者を呼ぶときは”ご主人は?”を使い、自分の配偶者を呼ぶときは”夫”を使っています。
年配の方の前では”主人”を使うこともありますが、少し前に流行った”ご主人さま~”のイメージがあって、どうも使う気になれないのです・・・。


気になったので、語源を調べてみました。

旦那は、サンスクリット語「ダーナ」の音写で元仏教語。
「ダーナ」は「与える」「贈る」という意味で、「ほどこし」「布施」などと訳され、「檀那」とも書きます。
中国や日本では、旦那は寺院や僧侶に布施をする「施主」や「檀家」の意味として、主に僧侶が用いる言葉でした。
やがて、一般にも「旦那」の語は広まり、「パトロン」のように生活の面倒を見る人の意味で用いられるようになりました。
さらに、「面倒を見る人」「お金を出してくれる人」といった意味から派生し、旦那は奉公人が主人を、商人が客を、妻が夫を呼ぶときの敬称として用いられるようになり、現代では主に妻が夫を呼ぶ敬称として「旦那」が用いられています。
(引用:語源由来辞典


なるほど、お婆さんがおっしゃってたのはこのことだったのですね・・・。


ついでに広辞苑では、

おっと【夫・良人】
(ヲヒト(男人)の音便) 妻をもつおとこ。婚姻関係における男子。


しゅ‐じん【主人】
 ①一家のあるじ。
 ②自分の仕えている人。
 ③人を貴んでいう語。貴下。
 ④妻が夫を指していう称。
 ⑤客に対して、これをもてなす人。


だんな【檀那・旦那】
 ①布施。仏家が、財物を施与する信者を呼ぶ語。
 ②家人召使いが主人を呼ぶ語。
 ③妻が夫を呼ぶ語。また、妾や囲い者の主人。
 ④商人・芸人などが得意客を呼ぶ語。
 ⑤目上の男性を呼ぶ語。


知るとやっぱり”旦那”は使いたくありませんが、いずれは気にする人もいなくなるのかもしれませんね・・・。

  


Posted by tacky at 22:37Comments(3)