2007年11月24日

お酒の学校⑤

本日(昨日?)はお酒の学校の5回目の講座で、久留米の杜の蔵さんに酒蔵見学に行ってました。

お昼に天神に集合。貸し切りバスで遠足気分icon64

杜の蔵さんは、醸造アルコールなどを使わない純米酒だけを作っていらっしゃる会社です。焼酎も造られているそうですが、メインは日本酒。創業1897年。歴史を感じる看板ですが、100年ちょっとでは、この業界では「ひよっこ」だそうです。
お酒の学校⑤

お酒を造る過程を見学しながらご説明いただきました。


まず精米。
お酒の学校⑤
たとえば、大吟醸は精米歩合が三十数%だったりします。
つまり、まわりの6割以上をとってしまうわけです。
お米は中心に近いほど繊細なので、より丁寧にしなくてはなりません。
という訳で、造るお酒によっては、精米に100時間以上かけることもあるそうです。


年季の入った「精米日誌」が素敵ですicon12
お酒の学校⑤


精米機のお米は摩擦で少し熱を持っているので、すぐ洗ってしまうと・・・
ですので、休ませ(冷やし)ます。
お酒の学校⑤



そして洗米。
水につける時間は何分何十秒というように、作るお酒や気候に合わせて変えるそうです。
秒単位の違いって・・・・職人技ですね。


洗米後のお米は蒸します。
お酒の学校⑤
奥に手が写っていますので、大きさがお分かりいただけますでしょうか?
こんな大きな蒸し器です。三段まで重ねることができるそうです。


蒸したお米はそのままタンクに入れたり、麹を造ったします。

麹は、お米に麹菌をつけて繁殖させたもの。
お酒の学校⑤
この菌(カビ?)を蒸米にふりかけて、30度くらいの部屋で繁殖させます。


普段は入れないであろう麹室にも入れていただきました。

お酒の学校⑤

人が布団をかぶっているのではなく、麹米が眠っています。
お酒の学校⑤

なんと、この麹米を口に入れました。
1日経ったもの、その翌日のものまで!!

だんだん硬くなり、そして麹によってでんぷんが糖に分解されて甘くなります(栗のような味)。


次に酒母造り。
小さなタンクに先ほどの麹、酵母、乳酸、水、蒸米を入れて発酵させます。
お酒の学校⑤  お酒の学校⑤
この酒母も段階を追って、3種類ほど飲ませていただきました。
だんだん酸っぱくなります。


酒母ができたら、大きなタンクに移し蒸米と水を入れて仕込みます。
1日1回の仕込みで、初日は「添」、翌日は「踊」と呼ばれる仕込みの休みをとり、三日目は「仲」。三日に分けて仕込んでいくので「三段仕込み」というそうです。酵母が弱いので、徐々に増やす必要があるそうです。


仕込み蔵
お酒の学校⑤
実際にかき混ぜるのを体験させていただきましたが、簡単に動くシロモノではありませんicon10

発酵する過程で二酸化炭素が出ているので、このタンクに落ちると、一瞬で気を失い助からないそうです・・・
なので、柵がついていますicon64


そして搾り。
お酒の学校⑤


今回の見学でいろいろな話を伺い、お酒はもっと味わって飲まないといけないと思いました。


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Posted by tacky at 01:13│Comments(2)お酒
この記事へのコメント
こんばんわ~
酒蔵見学、楽しかったですね♪
あれから数日経ってしまいましたが、見学翌日から実家に帰省していてインターネットができない環境だったので、今更だけどコメントです(^^;)
Tackyさんのブログを見て、復習できました!!
ありがとう!!
ちゃんとメモもとられてたのか、詳細なレポートで感激です。
私が一番印象に残ったのは、酒母を飲ませてもらったことかな。
口に含んだ瞬間シュワシュワパチパチと甘酸っぱい香りが広がって、発酵を身をもって体験できました。
Tackyさんと同様、これだけの手間と時間をかけて作られるお酒なのだから、本当に大切に味わって飲まないといけないな、とあらためて実感しました。
懇親会、二次会も楽しかったですね♪
充実した1日でした。
Posted by satomi at 2007年11月27日 01:18
satomiさん

メモはとっていなかったので、覚えていることだけを書きました♪
酒母を飲ませてもらえるとは思ってもいませんでした。

「材料や水も大事だけど作る人次第」と某酒蔵の若大将がおっしゃってましたが、杜氏さんがいい顔をされていましたよね。

では、クリパでお目にかかれるのを楽しみにしてまぁす♪
Posted by tacky at 2007年11月27日 08:46
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